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LayerXは“デザイン”を通して日本をより良くできる場所。BXデザイナーが挑むブランド作り(#LXエモカレ)

LayerXで働く人たちの心のうちに迫る「LayerXエモカレ」。第16回目は、BX(ブランドエクスペリエンス)デザイナーの千葉百枝にインタビュー。

創業5周年の総会で、2023年上半期の全社MVPを受賞した千葉。実はファーストキャリアはエンジニアでした。「デザインが好き」という一筋の思いをもとに、未経験でキャリアチェンジし、デザイナーとしてのキャリアを築いてきた彼女は、なぜ今LayerXでコーポレートデザインに挑戦するのか。その思いを聞きました。


未経験エンジニアから未経験デザイナーへ。挑戦続きのキャリア初期

手がけた新しいLayerXロゴと一緒に

——千葉さんのファーストキャリアはエンジニアだったんですよね。

大学では経営の勉強をしていましたが、高校が商業系の学校だったためプログラミングの基礎は学んでいたんです。大学卒業後の就職先を考えていたときに、モノづくりがしたいなと思いエンジニアとして就職をしました。

ほぼ未経験からエンジニアになったので、バリューが出せなくてすごく焦っていました。そんな私を支えてくれる周りの方に申し訳なくて、トイレでこっそり泣いたことも……。でも、ちょうど会社が大きくなるタイミングで、さまざまな経験ができてありがたかったです。

——そこからどうしてデザイナーになろうと思ったのですか?

大学のころ趣味でデザインの仕事を請け負うなど、元々デザインが好きでした。加えて、エンジニアとして働いていたときに一緒に仕事をするデザイナーの先輩たちが本当にかっこよく見えたんです。それで思い切って、デザイナーとして転職することを決めました。

エンジニアになったときと同様に、デザイナーも未経験からのスタートだったのでほぼ独学。そのころ制作したものを今見返すとたくさん修正したくなりますが、当時はデザインの仕事ができることがただただ楽しくて幸せでした。

はじめはグラフィックデザインからはじまり、エンジニアリングの知識があったことから、次第にUIデザインも任されるようになりました。

——前職では、UIデザインからコーポレートデザインまで担当されていたとか。

私は、めちゃめちゃ良いプロダクトを作っている会社がコーポレートデザインに力を入れれば、更に勢いが加速すると思っているんです。反対に、プロダクトの体験が磨ききれていない状態で、コーポレートブランディングだけを頑張っても、個人的にはあまり意味はないと考えています。

前職では元々プロダクトのUIを作っていたので、そこに込められた思いなどが理解できていたので、もっと組織に貢献したいと思い、コーポレートデザインの専任になりました。

全社MVPの受賞はデザインに対する会社の“意思”の表れだと思う

MVP発表の瞬間

——LayerXに転職しようと思ったきっかけは?

音声SNSアプリ「Clubhouse」でLayerXのメンバーの話を聴いたことです。当時アーリーアダプターが集まる場所を最大限活用しようとしている会社って良いなと思ったんです。もうひとつは、福島さんが(人として)好きだったから(笑)。元々、ブロックチェーン時代から福島さんのことはSNSなどを通じて知っていました。優秀だけど不器用で、人間らしくて美学があるなという印象で。

コーポレートブランディングって、創業者やそこで働く人たちの信念が形になったものだと思っているので、福島さんみたいな「思い」のある人の会社で働きたいと思いました。自分にとって結構大きなキャリアチェンジだったので、せっかく挑戦をするなら好きな人と一緒に働きたかったんです。

——LayerXではどのようなことに取り組んできましたか。

入社当時は、バクラクのマーケティングデザイナーとして、LPなどの制作を担当していました。とにかくやることが多く、かつ具体的に指示をしてくれるマネージャーや明確な「上司」というポジションの方もいなかったので、自分でやるべきことを整理して、優先度を決めてさばく毎日でした。前職で培った胆力のおかげで乗り切れたと思っています。でも、事業責任者の牧迫さんとディスカッションしながらウェブサイトを作るなど、楽しかった思い出がたくさんあります。

バクラクの仕事はやりがいがありましたが、甲賀さんをはじめ優秀なデザイナーが加わったことで、次第に「このメンバーに任せたほうが、もっとプロダクトが良くなるはず」という思いが芽生えはじめました。反対に、コーポレートデザインの領域がほぼ手付かずの状況だったので、そこに自分の力を注ぐほうが会社のためになると考えたんです。

——現在はBXデザイナーとして、コーポレートデザイン全般を担当されています。

「BX(ブランドエクスペリエンス)デザイナー」とは、単なる「会社の見た目」を変えるのではなく、事業戦略や経営戦略に紐づいた体験全体を考える役割です。直近では、(2023年)8月の創業5周年に際したリブランディングに取り組みました。「この先どういう会社でありたいのか」をみんなで話し合いながら、ロゴやコーポレートカラー、コーポレートサイトを刷新しました。

正直、デザイナーとして1ピクセルにまでこだわって、モノづくりをしたい思いは今でもあります。デザイナーの方には共感してもらえると思うんですが、とことんロゴやグラフィックを調整して、最高のバランスに着地した瞬間って本当に気持ちが良いんです。

BXデザインの分野は、コーポレートサイトのリニューアルのように、外部パートナーさんの力を借りる必要のある場面が多くあります。自分が直接手を動かせる時間は減りますが、会社全体で考えたときに自分が今一番バリューを出せるのは、コーポレートデザインだと思っているんです。

——コーポレートリブランディングでの活躍が評価され、5周年の総会では全社MVPを受賞されました。

発表されたときは信じられなくて、本当に驚きました。受賞スピーチでも何を話したか良く覚えていなくて(笑)。でも今思うと、いわゆる間接部門のデザイナーを全社MVPに選んだことは、LayerXの「意思」の表れだなと。「売上に直結する数字に関わらないメンバーのこともちゃんと見てるよ」「LayerXはブランディングなど、目には見えづらいものにも投資していくよ」というメッセージだと捉えています。次の総会が何年後になるか分かりませんが、次も獲るくらいの意気込みで頑張らないといけないですね。

「推し」の福島さんとMVPの記念写真

コーポレートデザインの「新しい王道」を作りたい

LayerXに入社時に書いた「やりたいこと」

——LayerXのコーポレートデザインの特色はありますか?

コーポレートブランディングはトップダウンで決まるケースも多いなかで、LayerXはメンバーひとりひとりが「LayerX」というブランドに強い思いを持っています。その思いを汲み取りながら、一つの「正解」を作り上げていく難しさがありますね。メンバーみんなに良いと思ってもらえるように、何回もヒアリングしたり説明の機会を儲けたりしながら作っている感じです。

実際、今回のコーポレートリブランディングでも、松本さんや福島さんの意見に対して違和感があるときは素直に伝えて、納得できるまで話し合いを重ねました。以前は、経営メンバーの意見や感覚こそが正しいと思っていましたが、「それをどう表現するか」「 そもそも別の切り口で見たらどう伝わるのか」 などデザイナーとしての自分の感覚に自信が生まれてきた実感があります。

ブランディングやデザインは売上に直結するものではありません。中長期的にじんわり効いてくるものです。LayerXは経営陣をはじめ、メンバーみんながそのことを理解して、信じて任せてくれているのでやり易さはありますが、そこに甘えすぎてはいけないと思っています。短期的な数字は導き出しづらいからこそ、会社や事業に対してどんな効果があるのかをきちんと説明することを大切にしています。

——これからLayerXでどういうことをやっていきたいですか。

BX領域における「新しい王道」を作っていきたいと考えています。最近、いろんな会社のコーポレートデザイナーさんたちと話す機会があるのですが、「ブランディングって正解がなくて難しいよね」って話題になることが多くて。特に、LayerXは複数の事業を手がけるコンパウンドスタートアップなので、ブランドデザインが複雑です。難しい挑戦をしているからこそ、デザインだけでなく、ブランドの作り方、育て方を体系化し、発信する起点にLayerXがなれたら良いなと思います。

——どういう人にデザインチームに加わってほしいですか?

ブランドとデザインの力を信じている人ですね。加えて、すごく洗練されたクリエイティブを作れるとか、ブランドのデータ分析が得意とか、尖った強みを持っている方が加わってくれると、もっと強いチームになれると思っています。

私はジェネラリスト的なデザイナーで、昔は尖った強みがないことが悩みでした。ですが今は、強みを持つスペシャリストの力を頼りながら、みんなが働きやすいように環境を整えたり、調整をしたりするのが自分の特性や役割だと考えています。

LayerXは本当に「人」が良いんです。みんな本気でお客様のことを考え、日本を良くしようと思っていて、それにビジネス感覚や経験値が付随している。個々の思いとスキルのバランスが取れている稀有な会社だと思っています。だからこそ“LayerX”というブランドをさらに良くしたいと思うし、その結果、社会が良くなれば嬉しい。私にとってLayerXは、デザインの仕事を通して日本をより良くできる場所なんです。

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