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「売上を主語にしない」常にお客様を起点に考えるバクラク執行役員の仕事の流儀(#LXエモカレ)

LayerXで働く人たちの心のうちに迫る「LayerXエモカレ」(LayerX Emoi Okimochi Calendar)。今回登場するのは、バクラク事業部 執行役員の牧迫寛之。

自他共に認める「感情があまり表に出ないタイプ」という牧迫。しかし、インタビューを進めるにつれ、心のなかのある思いが明らかに。「仕事での成功で喜ぶのは0.5秒だけ」と語る、その真意に迫りました。

牧迫 寛之
執行役員(バクラク事業担当)
グリー株式会社に新卒入社し、決済・基幹システムのプロジェクトマネージャーを担当。2014年より株式会社Gunosyに参画。複数の新規事業開発を推進後、投資先であるインドネシア・ジャカルタにて事業会社で3年間のハンズオン支援を行う。 帰国後の2018年にLayerXに参画し、2019年執行役員就任。ビジネスサイドの責任者としてバクラク事業の立ち上げを担当。


仕事の意義とは、社会にインパクトを与えられるかどうか

LayerX代表 福島と「バクラク」発表会にて

——牧迫さんは、LayerX創業時から在籍されています。

創業時は「新しい技術で産業に貢献したい」という思いが強く、ブロックチェーン事業に携わっていました。ただ、(バクラクCTOの)mosa(榎本)さんも言っていたように、当時はブロックチェーン事業に市場が追いついておらず、実需になかなか結びつかなかったんです。

なので、ピボットをすると聞いたときにも「事業判断として妥当だな」と思いました。足元のデジタル化に貢献することに力を入れるほうが意義があると感じたんです。

——スパッと思考を切り替えられたのでしょうか?

そうですね。うまくいかないことに対していろいろ考えるより、社会にインパクトが出せることに時間を使ったほうがいいと思うタイプなので。

ビジネスサイドの責任者としてバクラク事業を立ち上げてから、1年ほど営業を担当していたのですが、実際に提案する過程で「売れた」ときよりも、デモなどをお見せして「このサービスなら抱えている課題を解決できるかもしれない」とお客様が喜んでいる姿を見るときが嬉しくて。誰かのペインを解決したり、喜んでもらったりするときが一番仕事で喜びを感じる瞬間です。

実際、とある企業の経理担当の方がバクラクを導入したことで、月末・月初の退社時間が22時から19時になり、お子さんと過ごす時間が増えたという話を聞いたときは、すごく嬉しかったですね。バクラクというプロダクトを作ってめちゃくちゃよかったなと思いました。

仕事の成功を喜ぶのは0.5秒で終わり

——バクラク請求書(旧LayerX インボイス)のリリースを早めることを会議で提案したエピソードが社内では有名です。なぜ、早める決断を?

当時、僕たちは井の中の蛙だと思っていて。早く大海に出て、ダメ出しをたくさん受けてプロダクトを改善しないと、多くの人に価値を届けられないと思ったんです。一番初めのお客様は中国地方の会社でした。商談の席でプロダクトのデモをお見せしたら、「こんなんじゃ使い物にならないよ」ってボコボコにされて。その日の日報には、「大海に漕ぎ出した小舟の気持ち」と書いた記憶があります。

当時の日報

別の会社のヒアリングでは「経理のことをまったくわかっていない」と言われたこともありました。当時はチームとして経理の業務についての解像度が足りておらず、お客様が何に困っているのか、本当の意味で理解できていなかったんです。

そこから改善に改善を重ねた1年後に、一番初めに課題を指摘されたお客様に導入いただけたときは嬉しかったですね。でも、嬉しいのは0.5秒くらいで終わりです。次の課題に目線を移していかないと、継続して価値を提供していけないので。

——喜びに浸り続けている時間はない、と。

そうですね。面談などで、10年先、20年先の社会で子どもたちが仕事をする姿についてよく話をするんです。自分の子どもたちが本来やるべき仕事に集中でき、創造的な活動ができる社会であるために、いま提供できる最高のプロダクトやサービスを作り続けないといけないと思っています。

グローバルで戦う選択肢もあるかもしれませんが、僕は日本の社会に対してポジティブなインパクトを与えられることをまずやりたいんです。それが今だと、バクラクを通じて顧客課題を解決すること。

僕自身は人生に明確な目標がない人間ですが、それでも社会の課題を解決し続けていたいと思っています。それで結果的に、社会が良くなることにつながれば、それで満足なんです。

展示会での一コマ

正解をともに作っていける人とLayerXで出会いたい

——牧迫さんにとって、LayerXという会社の好きな部分はどこですか?

全員がお客様に対して、まっすぐなところです。採用面談でも話をしますが、LayerXには「クラスのいいやつ」みたいなメンバーが多いんです。物事や社会、プロダクトが生み出す価値に対してまっすぐに向き合っている人が集まっているのは、すごくいいなと思いますね。ラクしようとすればいくらでもラクできちゃうけど、何事も愚直に取り組める。そんな人と仕事をするのはすごく気持ちがいいです。

あとは、「売上を主語にしない」のもLayerXの特徴だと思います。まず、お客様の課題を解決できるプロダクトがあり、その対価としてお金をいただける。その順番が逆転してしまうと、お客様にしっかり向き合うことができなくなってしまうと思うので。そういう考え方が仕事をする際のベースになっているのも、LayerXのいいところじゃないですかね。

——牧迫さん自身が仕事をする上で大事にしていることはなんですか。

フェアかどうかは常に考えています。それはお客様に対してもそうですし、社内のメンバーに対してにもです。LayerXの行動指針のひとつに「徳」というものがあるのですが、それに近いと思います。

具体的には、偏った判断や行動をしないこと。個人的に「〜すべき」って考えているときは、大体思考が狭くなってしまっていると思うんです。そのため、常に「本当にそうすべきなのか」を問うようにしています。1on1でいろんなメンバーの意見を聞き、会社全体としてどういう状況なのかを把握した上で、本当に「すべき」ことなのかどうかを考えます。

——周りの意見を聞きながら考える、と。

一人ひとり「違うことが当たり前」だと思っているんです。幼少期に親の転勤で引っ越しが多かったり、社会人になって海外勤務を経験したりして、「価値観は違うもの」という前提が僕のなかにあって。

その上で、「何に向かって進むのか」がきちんと擦り合せられていれば、価値観や人生のバックグラウンドなどが違ってもいい。「同じである」ことに固執をする意味はないなと思っています。

「違い」をポジティブに捉えれば「その人の良さ」だし、受け入れることで自分にはない様々な視点で物事を考えることができる。「違い」を前提として多様な考え方を取り入れることを大切にしたいと思っています。

——多様性のあるチームでありたいということですね。

僕が物事を一番知っているわけでもないし、僕が一人で答えを考えることが正解ではないと思っているんです。(代表の)福島さんが考えることも100%正解ではない。だからこそ、正解は何かを一緒に考え、作っていける人と仕事がしたいです。誰も挑戦したことのないことを、我々はやっているので。

LayerXは“お客様”を主語にして考える会社なので、僕個人の意見を主張するより、いろんな人の意見を聞いて、できるだけ筋のいい正解を探るのが僕の役割だと思っています。僕はあんまり感情が表に出ないタイプなんですけど(笑)。根底では人を信じているので、多様な意見や経験を持つ人と一緒により良い社会を作っていきたいです。

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