茨城県立校で課外授業を実施ーインターネット投票の実現に向けてー|#LayerX_history
こんにちは、広報担当の木村(@akkyy_k)です。
今日は6/23に茨城県立並木中等教育学校で、LayerXのコンサルタントである畑島(@th_sat)が実施した課外授業の様子についてお届けします。
生徒会選挙でのインターネット投票
LayerXの研究開発組織LayerX Labs(レイヤーエックスラボ)は行政のデジタル化推進施策の一つとして、「透明性と秘匿性を両立した電子投票の実現」に向けて取り組んでおり、昨年11月につくばスマートシティ協議会に参加しています。
つくば市はインターネット投票の実現を目指しており,取組の一環として、2021年7月7日に茨城県立並木中等教育学校の生徒会選挙でインターネット投票導入が行われる予定で、LayerX もサポートさせていただいています。
全国的にも珍しい取り組みからか、つくば市の発表を受け複数のメディアでも今回の取り組みが取り上げられていました。
ブロックチェーンについての課外授業
本番でのインターネット投票の事前学習として、計3回にわたって
①主権者教育
②デジタルID・ブロックチェーンの活用
③通信・5G
に関して課外授業が行われることとなっており、当日は②デジタルID・ブロックチェーンの活用について授業が行われました。まずxIDの齋藤アレックスさんがデジタルIDについて、次いでLayerXの畑島がブロックチェーンについて授業を行った上で、160人の生徒が6人ずつに分かれたグループワークが行われました。
授業はインターネット投票に参加する4年生(高校1年生に相当)を対象に行われ、「社会課題解決にむけたブロックチェーン技術の可能性」と題し、まずはブロックチェーンの特徴について簡単に説明。
その上で、ブロックチェーンの社会実装例として、今回のテーマである「投票」にどのように役に立つかについて説明していきます。
未来への期待 –思考の枠を外した自由な発想–
畑島さんに当日の様子について感想を聞いてみました。
並木中等教育学校の4年生の皆様を前に、「ブロックチェーンとは何か?」「ブロックチェーンは何の役に立つのか?」そして「インターネット投票にブロックチェーンはどう役に立つのか?」をお話させていただくことができ、お陰様で大変貴重な体験をさせていただけました。
特に、160名もの生徒の視線をまじまじと感じながら授業ができたことは、昨今ウェブ会議が増えた中にあって、久しぶりの心地よい緊張感を胸に感じることができました。
生徒のみなさんも、チームでの議論の立ち上がりの速さや、発表内容の言語化・構造化の様子から、普段からグループワークに慣れている様子が伝わってきました。ワークショップにおいても、授業題材であるデジタルID・ブロックチェーン以外にドローンといった他の手段が登場してきたりと、普段我々が勝手にはめている思考の枠を外した自由な発想に、発表を聞いて刺激をうけました。
本日の授業が生徒たちにとって一つのきっかけとなり、自身で設定した課題をベースとして、様々なデジタル技術を一つの手段とした新たな提案を、社会に対して示してくれる日が来るのが楽しみです。
終わりに
LayerX Labsでは、主にインターネット投票や金融領域における透明性と秘匿性を両立する技術としてAnonify(アノニファイ)の研究開発を推進しています。
今回の並木中等教育学校での生徒会選挙を皮切りに、つくば市のインターネット投票においては本格的な投票システム開発にあわせて「Anonify」の採用を検討いただいています。
インターネット投票に限らず、医療・ヘルスケアのデータや、位置情報をはじめとするモビリティ関連データなどを扱うユースケースの開拓も進めており、パートナー企業様を募集しています。共同研究やPoC(概念実証)等を通して、対象のユースケースにおける価値の検証が可能です。
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