コーポレートから成長を後押しする。事業部が全力投球するために選んだ先回り
バクラクビジネスカードをはじめ、バクラクシリーズを活用いただいているお客様に、LayerXの経営陣がインタビューする連載『バクラク顧客探訪』。第5回は、株式会社タイミー取締役CFOの八木 智昭さんと株式会社LayerX取締役 横田 淳の対談です。
八木さんが目指す「コーポレート部門が会社の成長を後押しする」姿にバクラクはどう位置付けられているのでしょうか。
コーポレートから事業の成長を後押しする
八木さん:当社は2018年のサービス開始から毎年高い成長率で事業拡大しており、その成長スピードを止めないようにコーポレート部門が事業拡大の先回りをし、会社の成長を阻害しないことを心がけています。
むしろコーポレートから事業の成長を後押しできないかな、という思想です。
バックオフィス以外の人たちが事業に専念できる環境を整えることは、会社全体の付加価値につながると考えています。
また、1年後、2年後の成長や社員数の増加を見越して、コーポレート部門の人員の確保や仕組み化にも取り組んでいます。
横田:先手を打ってしっかり基盤を作っていくことを意識されているのですね。
八木さん:成長する上での基盤を整えています。「攻めのファイナンス」と「先回りして守りの体制を整えるコーポレート」を両方セットで進めています。
横田:システム化もそうですけど、体制整備や権限管理、プロセスを整えていかないと急拡大に耐えられないですよね。
八木さん:元々先回りをしていたのですが、事業や組織の急拡大がそれを上回り、継ぎ足しの形になっていたのです。
そこで、昨年(2022年)『バクラク申請』を導入して理想の状態とは何かを考え、稟議回り、権限の管理を一新しました。
バクラク導入を推進した社員が全社MVPを受賞
横田:バクラクの導入を主導した社員の方が表彰されたと伺いました。コーポレートの基盤作りの重要性は理解しつつ、縁の下の力持ち的なところは成果がわかりづらいという声も聞きますが、そういった方々にもきちんと光を当てられているのは素晴らしいと思いました。
八木さん:四半期ごとに、当社の4つの行動指針(バリュー)を体現した方に贈るバリュー賞の表彰を行っています。この4つを全部まとめたMVPをコーポレート部門のメンバーが受賞しました。
経費精算、請求書の処理など、事業部に負担がかかっているのがコーポレート部門としては歯がゆかったのです。どうしたら事業部の人たちが全力投球できるのか、と考えてバクラクを導入しました。
横田:そのような理由で導入いただけて嬉しいです。
バクラクだと経費を利用した直後にスマホだけで申請が終わります。土日に出勤して経費精算をしたり、月末に1ヶ月分まとめて申請したりする必要がなくなるので、社員の方の精神的な負担が軽減されますよね。
八木さん:コーポレート部門だと当たり前に感じている経費精算も事業部の方からすると苦痛に感じると思っていて、バクラクであればこの苦痛が取り除けると考えました。
横田:バクラクのAI-OCR機能を活用していただいていると伺いました。
八木さん:使ってみて初めてすごさを体感しました。書類の情報を取り込むと、自動的に日付、金額、支払い先が入っていて「これだな」と感じました。
横田:御社のように全国に拠点があると、出張や経費精算のケースも多いと思います。
八木さん:おっしゃる通りです。現在、従業員が約800名(※2023年7月時点)となり、オフィスは全国にあります。従業員が増えるとその分経費精算も増えるので、負担は増加していました。
バクラクのAI-OCRによって、事業部側の負担は軽減されました。また、経理側の工数も大幅に減りました。
今後、従業員が増えてくる事を見越して、先回りした対応ができています。
横田:事業部の方の負担を取り除くツールとしてバクラクは最適です。
多くの方に体験していただきたい、という思いがあるのですが、八木さんには色々な会社様のご紹介もいただき、重ねて御礼申し上げます。
八木さん:他社のCFOの方とお会いした際には「どのツールを使っている?」という話になることもあります。
最近は、申請から法人カード、請求書処理まで全部バクラクを導入した方がワンストップで管理ができてメリットが大きい、という話をよくしています。
横田:ありがたいお話です。
ただ、全てをバクラクにできない会社様もいらっしゃるとは思うので、社内の色々な仕組み、バクラクではないサービスも繋げて使っていただくことで、より皆様が「バクラク」になっていく。そういう世界観を作っていけたらいいなと考えています。
稟議申請の消化率が見える点が良い!
八木さん:バクラクのここが良いな!という点をどうしても言いたいのですがよろしいですか?
横田:ぜひお願いします(笑)
八木さん:先ほどお話したAI-OCRをはじめ、良い点はたくさんあるのですが、個人的には稟議申請の消化率が見える点が一番のポイントだと思っています。
例えば、100万円の稟議申請があって、色々なタイミングで支払の報告が入ってきて、自分が承認する場面があります。一つ一つの支払申請は確認できるけど、全体の予算に対してどのくらい消化しているのか?という点は今までわかりにくい点でした。
実際、100万円でバッファを含めて申請したけど利用したのは50万円だった、みたいなケースもありますよね。使わなかった分、別でもっと投資できたよねと言うケースです。
バクラクは視覚的にもどこまで消化しているのかわかりやすいですし、承認者としては申請額(予算)と利用額(支払い金額)の両方が見えるのがいいです。
今までの稟議システムは「木を見て森を見ず」でしたが、バクラクは「木も見てかつ森も見られる」システム、全体感がわかるシステムですね。
横田:御社ではバクラクビジネスカードも活用いただいています。
八木さん:従来の法人カードと違って用途、部署に応じてカードの利用を制限できる点がいいですね。また、システムを通じて稟議申請・発注と領収書までカード利用明細と紐付けられるのは便利です。
横田:管理者側にもカードの利用報告申請が届くので、どういう利用をされているかわかりますよね。
八木さん:会食が続くと個人の立替金額も増えるので、カードで支払えるのはその点でもメリットが大きいです。事業部の経費精算の負担軽減にもつながります。
決算のスピードは意思決定の早さにつながる
横田:お話を伺っていて、お客様との交流会を開催したいと思いました。八木さんにもぜひお話いただきたいです。
八木さん:コーポレート業務の話ってファイナンスと違ってわかりづらいし、あまり表に出ないので、そういう場を皆さん欲しています。
横田:コーポレート業務は「やって当たり前」という雰囲気がどうしてもあるので、あまりオープンにしてはいけない、みたいな空気もありますよね。
八木さん:各社フェーズも違うから「当社はこれができています!」って伝えるのが恥ずかしいというか、比べる対象がないので表に出していいのかな、という側面もあります。
横田:比較対象でいうと、決算発表のスピードは1つの指標としてありそうですね。決算は早い方がクオリティも高い傾向にあります。
「決算が早い=仕組みが整っていて無駄な作業がない」ことの表れなので、正確性の担保にもつながります。
表には出てこない、見えない仕組みをちゃんとメンテナンスしているかどうかでスピードもクオリティも変わってきます。
八木さん:確かに決算のスピードは重要ですね。当社では前月に当月の着地見込みを作っておき、次月の1日に簡易的に締めて、見込みとの差分を比較しています。
横田:決算のスピードが早ければ意思決定を早くできるんですよね。
八木さん:そうですね、決算のスピードが上がることは、成長をリードしていくコーポレート部門につながっていきます。
コーポレート部門に眠る宝の山を活かす
横田:御社のコーポレート部門の展望を伺えますか。
八木さん:今後も当社は持続的に高い成長を続けます。その前提として、コーポレートが会社の成長を先回りしていきたいと考えています。
経理に存在する宝の山とも言えるデータを活用し、事業拡大の武器として会社に還元していくことをはじめ、事業成長に向けてコーポレートができることはまだまだたくさんあります。
今後、成長していく中で色々な事業が出てくる可能性があるので、事業ごとにコーポレートのやるべきタスクを見据えて体制構築していきたいと考えています。
現在、コーポレート部門の人数も増やしていますし、日頃から新しいことに取り組んでいます。今後もいろんなチャレンジ、新しいことができる環境です。
横田:コーポレート部門には宝の山が眠っていますよね。データ活用が進んでいけば、攻めのコーポレートに近づけます。
八木さん:売上が上がることに対してコーポレート部門が関わっている、一員になってやっているという形が作れるといいですね。
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明日は、株式会社一休のCTO伊藤直也さんと、株式会社LayerX代表取締役CTO松本勇気の対談「“ユーザーファースト”を体現するための開発者体験とは?」をお届けします!