「LayerXは優しくない」フルリモートマネージャーが語る“リアル”の真意(#LXエモカレ)
LayerXで働く人たちの心のうちに迫る「LayerXエモカレ」。第10回目は、カスタマーサポート・マネージャーの藤井洋子が登場。
福岡からフルリモートでLayerXに参画する藤井は、「とにかく社会を良くする仕事がしたい」という熱い思いの持ち主。そのまっすぐな思いの裏側を聞きました。
事業はあくまで社会を良くする手段でしかない
——LayerXにジョインしたきっかけを教えてください。
誤解を恐れずに言うと、私は何の事業をしているかに対しての関心があまり強くないんです。事業はあくまで社会を良くする手段でしかないので、極論スイカを売ることが社会のためになると思えばスイカを売ると思います(笑)。それくらい、「何」をやるかより「何のために」やるかのほうが大事。なので、とにかく社会が良い方向に向かうために、新しい技術や強い意思で物事を推進している場所で働きたいと思っていました。
LayerXからスカウトメールを受け取ったときは、経理業務のドメイン知識もプロダクト理解も全然なかったので、正直「バクラクが社会に対してどういうインパクトを持つんだろう」と、何も分かっていなかったんです。ただ、面接でどのメンバーも「バクラクは絶対に社会を変える手段なんだ」と力説するのを目の当たりにして、ここまで強い意思を持っている人たちが集まっているなら、本当に社会を変えられるのではないかと感じました。
——「社会を良くするために働きたい」という思いはいつ頃から持っているんですか?
明確に子どもが生まれてからですね。それまでも漠然と「より良いほうがいいよね」とは思っていましたが、子どもが生まれたことで明確に次の「50年」「100年」を考えるようになりました。子どもが大きくなったときに、自分と同じ悩みを持ちながら働いたり生活したりするのって希望がないと思うんです。
子どもが生まれてしばらく専業主婦だった時期があったのですが、いざ仕事に復帰しようと思っても、既存の転職市場ではそれまでのキャリアがなかったことにされてしまう経験をしました。それを母に話したら、同じような経験をしていて。30年近く社会が変わっていないことがすごくショックだったんです。そのときに、社会が良くなっている実感を持てる仕事がしたいという気持ちが芽生えたのだと思います。
——バクラクはプロダクトの数も多いですが、カスタマーサポートとして入社後は大変ではなかったですか?
プロダクト自体を理解しようとすると、 複雑だし難しいし、量も多いので大変です。ですが、バクラクには確固たる思想があるので、その思想さえちゃんと理解すれば、個別の機能は掴みやすかったと感じています。
私はコードを書くことも、プロダクトを設計することもできませんが、今ではプロダクトの良さを一番うまく伝えられる自負があります。プロダクトの思想をお客様に伝え、信頼を得て、さらにお客様からのフィードバックをプロダクトの改善に繋げる。そのサイクルがうまく回ることで、社会へのインパクトが大きくなり、社会全体がより良い方向に向かっていくと思うんです。個別のプロダクト理解ももちろん大切ですが、やっぱり根底にある「このプロダクトが社会をどう良くするのか」を正しく理解することが大事だと思います。
せっかくお客様とプロダクトの橋渡しをするチームに在籍しているからこそ、お客様や事業にとって良いだけでなく、社会を変える上でも鍵になるような、カスタマーサポートの形を作りたいですね。
フルリモートだからこそ人一倍「信頼貯金」を大切にする
——現在は福岡からフルリモートでマネージャー職を担われています。働く上でのメリットはありますか?
私自身、フルリモートで働けることはメリットが大きいです。ただ、デメリットがまったくないわけではないので、そのデメリットをきちんと理解した上でフルリモートで働く選択をしないといけないと考えています。
例えば、フルリモートだとテキストコミュニケーションが信頼に大きく影響します。Slackなどで「。」や「、」しか使わなかったら、冷たい印象になってしまいますよね。話せば「良い人」だと理解してもらえるかもしれませんが、理解してもらうのを待っていてはいつまでも信頼貯金は貯まりません。信頼を前提に仕事をするのではなく、自分で信頼を積み上げる。それまでは「研修期間」だと思うようにしています。
離れているからこそ、「自分はこういう考えで仕事をします」「こういうところに疑問を持ちます」と正直かつ丁寧に開示することでしか信頼貯金は貯まらないし、信頼が貯まってはじめて仕事の本番に入れると思っているので、自分を大きく見せたり格好つけたりせずに、コミュニケーションを取ることが大事ではないでしょうか。
——信頼貯金、良い言葉ですね。
フルリモートで参画するにあたって、いかに早く信頼できると思ってもらえる状態を作れるかを大切にしていたので、入社から半年が経った頃に「カスタマーサポートの第一想起は(藤井)洋子さん」と言ってもらえたことはすごく嬉しかった出来事のひとつです。仕事をする基盤がちゃんと整ったことを評価してもらえたと実感できた瞬間でした。
どんなに良い会社も、ワークライフバランスは作ってくれない
——子育てとの両立はいかがですか?
毎日時間がいくらあっても足りないので、バランスを保てなくなったときに何かを捨てる勇気を持ったり、協力者を増やしたり、そういうハンドルを自分で握れるかが重要だと感じます。
LayerXはフルフレックスだし、フルリモートもOKだし、休みも取りやすい。「家族ファースト」の文化が浸透しているので、子育てはしやすい環境だと思います。ただ「子育て中だから」という理由で「優しく」してくれる場所ではありません。
「限られた時間のなかで出した成果に対して、正当に評価をする」環境なので、LayerXに入って「ワークライフバランスって会社が作ってくれるものではなく、自分で作るもの」なんだと気づくことができました。実際、LayerXに入ってからが一番、仕事と家庭のバランスが取れていると感じています。
「優しさ」から来るアンフェアなことって、社会のなかにたくさんあると思うんです。「子育て中だから仕事を減らしてあげよう」「リモートワークだから配慮しよう」とか、一見「優しく」見えますが、選択肢に制限が生まれることは「フェア」ではないですよね。
LayerXはどこまでもフラットでフェアな会社なので、そういう上辺の「優しさ」はありません。ただ、本質的に優しいメンバーが集まっているので、過度に身構えなくて大丈夫。「あるべき厳しさ」が、自分の気づきや成長につながり、人生の波を掴む力を養うので、どんなことも自分で選択をして、自分で責任を持てる人にとっては、最良の環境です。私自身も「厳しさ」を楽しみながら、社会にとってより良いことを仕事を通じて成し遂げたいと思っています。
「厳しく」も「優しい」環境で、社会のために全力で仕事をしませんか?
LayerXではフルリモートや子育て中など、さまざまなバックグラウンドを背負ったメンバーが働いています。多様な働き方で成果を上げることは簡単ではありませんが、それぞれが自身の能力を開花させられるように、互いを理解し合い、時に支え合うカルチャーがLayerXにはあります。そんな環境に興味を持った方は、ぜひカジュアル面談でお話ししましょう!