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会計士からPdMへ。経理の“プロ”がバクラクを通して作りたい世界(#LXエモカレ)

LayerXで働く人たちの心のうちに迫る「LayerXエモカレ」。今回は、バクラク事業部プロダクトマネージャーの簗隼人(やな はやと)に登場してもらいました。

会計士として監査法人に勤務後、スタートアップのCFOも経験している簗。ドメインエキスパートとしてLayerXに入社後、現在は「バクラク請求書発行」のPdMとして、プロダクト作りに励んでいます。「経理」に対して人一倍思い入れのある簗が、バクラクを通して成し遂げたいことを聞きました。

会計士の経験を強みに「経理の新しい武器」を作る

インボイス実務研修で講師を務める簗(写真手前)

——簗さんは元々、会計士として働いていたんですよね。

新卒で入社した監査法人に4年ほど勤め、その後、SNSマーケティングの会社に転職しました。会計士の資格を持ちながら、経営層と近い立場で仕事をしたいと思ったんです。その会社では、経理をはじめ、経営企画など管理部門の業務を一通り経験しました。

管理部門で仕事をしていると、どうしても机上の空論でしか事業部サイドの方と話ができないもどかしさを感じる場面があって。いつかビジネスサイドで働きたいという思いが強くなっていきました。

——会計士の資格を持ちながら、ビジネスサイドにキャリアチェンジすることは珍しく感じます。

そうですね。事業会社の経理に転職することは結構多いと思いますが、事業サイドにキャリアチェンジするのはあまり多くはないかもしれません。

そういう思いを持ちながら、シンガポールにある子会社に転職をしました。小さい会社だったので、経理業務はもちろん、必要なことはなんでもやっていました。最終的にCFOとして資金調達の交渉なども経験しましたが、管理部門でキャリアを積むよりも事業側で仕事をすることへの思いが強く、日本に帰国することを決めました。ちょうどコロナ禍になり在宅勤務が続いたことで、今後のキャリアをフラットに考えたいと思ったことも大きかったです。

——LayerXにジョインしたのはなぜですか?

ビジネスサイドでもの作り、サービス作りがしたいと思っていたところに、福島さんが「ドメインエキスパートを募集します」とX(当時のTwitter)に投稿していたのを見かけたのがきっかけです。ドメインエキスパートが何か良くわかっていなかったのですが(笑)、とりあえずビジネス職だから応募してみようと軽い気持ちで……週1日の業務委託からスタートし、4ヶ月後には正式に入社しました。

僕は経理領域に対して結構強い思いがあって。自分自身、経理業務を経験してきたからだと思うのですが、経理領域をもっと盛り上げたい、経理の方にもっと光を当てたいんです。会社のあらゆる情報にアクセスできるからこそ、間接的に売上を伸ばせたり、採用スピードを上げられたり、生産性にメスを入れられたり……。実は経理ってポテンシャルがすごく高い部署だと思うんですよね。

バクラクのプロダクト作りに携わるようになって、「ここなら経理の新しい武器を作れる」と感じました。実際、仕事をしながら「経理の人たちの業務効率向上のために、みんなが一生懸命プロダクト作りに取り組んでいるって、なんて幸せなんだろう」と思います。経理という仕事を盛り上げるために頑張っている場所に、自分も加われていることがすごく楽しいんです。

より良い体験を作るために、一歩先の世界を想像する

時には、公認会計士としてメディアで解説することも

——現在、取り組んでいる仕事について教えてください。

現在は、「バクラク請求書発行」のPdM(プロダクトマネージャー)として業務にあたっています。ドメインエキスパートとして仕事をすることもありますが、業務の主軸はプロダクト作りです。

バクラク請求書発行は新規のプロダクトなので、8月のプロダクトリリースに先駆けて、既存のバクラク製品を使ってくださっているお客様にアンケートを取り、不便に感じていることや、プロダクトに期待することなどをヒアリングしました。1000社中250社くらいの方にご回答いただき、まさに「お客様と一緒により良い体験を作る」という、バクラクの思想を体現したプロダクト作りだと感じましたね。

インボイス制度や電子帳簿保存法に関しても同じで、事業者目線ではなく常にお客様——経理の方の目線に立って、新しい制度とそれに伴う実務を想像することを大切にしています。誰も体験したことがないので、誰よりも想像を膨らませ、制度開始後の世界をお客様より一歩早く自分たちで体感する。そこで感じたペインをなくすための機能をみんなで作っています。

僕たちができることは、お客様の課題をとことん想像して、それを解消するためにプロダクトを最大限磨き込むこと。その先の「バクラクが必要かどうか」はお客様が決めることです。お客様の課題を解決できるシステムがバクラクでなければ、無理に勧めることはしていません。

——その他に、仕事をする上で大切にしていることはありますか?

常にワクワクして仕事をしたいと思っています。これまでにない体験や、誰もやったことのないチャレンジに対して、ポジティブな思いを持って取り組むと、それがお客様に伝播していく気がするんです。自分たちが楽しんで、ワクワクしながら作ったものじゃないと、お客様にもワクワクしてもらえないですし、そういう「楽しさ」が社会をより良い方向にしていくんじゃないかと思うんです。

僕は製品を通してお客様と話をしているときが一番楽しくて。お客様から要望をいただいたときに「実はこうすれば実現できますよ」と会話したり、お客様とのコミュニケーションを通じて新しい気づきを得たり。「良い体験を作りたい」という欲求が強いので、そのためにはお客様との会話は欠かすことができないと感じます。

“バクラク”の先の経理の姿とは?

社内の経理実務研修の様子

——簗さんが一緒に働きたい人は、どのような人ですか?

目線がお客様や社会など、外に向いている人ですね、そこがずれていると、優先順位が噛み合わなくなってしまうので。僕自身は経理業務に対して思い入れがありますが、全員がそういう思いを持つ必要はないと思っています。ただ、世の中をより良く変えていきたいという思いは持っていてほしいですね。

僕は経理出身ということもあって、経理の人——少なくともCFOクラスの人たちは意思を持って働くべきだという思いを持っていました。ですが、LayerXに入ってその思いが少しずつ変わってきています。

——どのように変化しているのでしょうか。

強い意思がなくても、バクラクを使っていれば自然と会社でバリューが出せるような世界が作れるんじゃないかと思っているんです。バクラクを使うことで、いつの間にか生産性が上がっていたり、会社の意思決定に必要な情報をすぐに出せたり、経営者の右腕のようなポジションに「気づいたら」なっている。そういう可能性がバクラクにはあると感じています。

積極的に望まなくても、誰かの役に立つことが嫌な人っていないと思うんです。なので、使っているだけで自然とパフォーマンスが上がり、会社や一緒に働くメンバーの役に立てる。そういう製品を作っていきたいと思います。経理をはじめとするバックオフィス領域への注目度が上がっているなかで、管理部門や経理の生産性を抜本的に変えるような、大きな“うねり”をバクラクを通して作っていきたいです。

経理の可能性を最大化するプロダクトを一緒に作りませんか?

バクラクは、複数のプロダクトを同時並行で開発・運営する“コンパウンドスタートアップ”として挑戦を続けています。「当たり前に完璧にやる」ことが求められる経理や管理部門の業務の変革に興味がある方は、ぜひカジュアル面談でお話ししましょう!

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