10年後も“素直”でいたい。デジタル証券立ち上げを経験した最年少メンバー(#LXエモカレ)
LayerXで働く人たちの心のうちに迫る「LayerXエモカレ」。今回は、三井物産らとの合弁会社「三井物産デジタル・アセットマネジメント株式会社(以下、MDM)」に所属する田本英輔が登場。
インターンを経て、新卒でLayerXに入社後は、MDMの立ち上げに携わり、2020年4月の会社設立に合わせてMDMへ参画。現在は、デジタル証券発行のスキーム作成からクロージングまでファンド組成全般に携わっています。田本の目から見たMDMの面白さ、そして将来目指す姿について聞きました。
日々、誠実に仕事をしていれば“誰かが”見てくれている
——田本さんはインターンのころからLayerXに在籍されています。
当時はブロックチェーン事業を行っているタイミングで、メンバーも10人くらいしかいませんでした。大学の授業で「ブロックチェーン技術と新しい法規制」に関する授業を履修した際、新しい資金決済方法の未来にすごく期待が持てたんです。そこからブロックチェーンへの関心が強くなりました。
LayerXの前にブロックチェーン事業を手がけるスタートアップでインターンをしていたことがきっかけで、丸野さん(現、MDM取締役)から声をかけてもらいLayerXでインターンを始めることにしました。
——インターンを経て新卒で入社されていますが、迷いはなかったですか?
なかったですね。インターンを始めてから1ヶ月半が経ったころ、LayerX代表の福島さんから「新卒で入社してほしい」と言われたんです。そのときに、今後どのように事業を成長させていくか、どういうメンバーを採用していくかというビジョンを聞いて、「一緒にLayerXを大きくしていきたい」と思いました。
海外の情報収集のために丸野さんとニューヨーク出張に行くなど、若手の自分にもチャンスをくれる環境が楽しかったというのも大きな理由です。日ごろの頑張りを重ねることが新たな繋がりやキャリアにつながるという経験を積み重ねていけたことは今のキャリアの基盤になっていると思います。
——入社後はフィンテック事業(現、MDM)の立ち上げをご経験されています。
LayerXの前にインターンをしていた会社で、セキュリティトークンのコンサルティング事業部で海外事例をリサーチしたり、クライアントさんのヒアリングなどを経験していたこともあり、LayerXでもフィンテック事業部に配属されました。
当時は、MDMの設立準備の段階だったので、代表の上野さんや丸野さんが奔走する姿を間近で見ながら仕事をしていたので、ビジネスの面白さだけではなく、厳しさも肌で感じることができたことは大きな経験になりました。
MDMは個人投資家向けのデジタル証券を活用した資産運用サービス「ALTERNA(オルタナ)」と、物件の管理・運営にデジタルの力を積極的に取り入れることで、アセットマネジメント業務の効率化を図る「アセットマネジメント事業」を展開しており、僕はそのなかで、ALTERNAの販売戦略や商品組成に向けた交渉や契約などの業務に携わっています。
2020年に会社を設立し、デジタル証券にスキームを作成する役割を与えてもらってからリリースまで、本当に大変でした。まったく新しいスキームを作る仕事だったので、何もかもがわからない。一からすべて勉強して、手探りで進めていきました。
慣習にとらわれず、新しいことにチャレンジするMDMの面白さ
——現在、2号案件まで募集を終え、本格的にファンドの運用が始まりました。
お客様の大切なお金を預かる立場なので、ひとつのミスも許されない緊張感が増していっている気がします。また、自分たちでデジタル証券を販売することで、個人投資家の方から直接フィードバックをいただく機会が増えました。ポジティブな感想もあれば、投資のやり方が分かりにくいといった声もいただくので、どんどんプロダクトを改善していかなければと思っています。
先日、大学のサークルの同期会に出席したら、友人が「田本が携わっているから登録してみた」と言ってくれて。それは素直にすごく嬉しかったです。
——ミスが許されない環境ということですが、MDMの社風はどういう感じなのでしょうか。
金融という事業領域上、お客様に損害を与えるミスは絶対に許されない緊張感はあります。ただそのなかで、いかに新しいことにチャレンジし続けるかを常にみんなで考えているのはMDMの良さであり、面白さだと感じます。
MDMの行動指針のひとつに「あたらしくて、おもしろい!」というものがあって。一緒にお仕事をする弁護士さんからも「MDMは今までの常識にとらわれず、合理的に一番良い方法を考えているので、法的にもすごく新鮮な視点をもらえる」と言ってもらえたこともあるくらい、慣習にとらわれず、新しいスキームを生み出すことに頭を使っています。
——守るべきことはきっちり守りつつも、新しいことにチャレンジする。とても良いですね。
MDM代表の上野さんがよく言うことなんですが、「とりあえず崖から落とそう」という空気もあります。若手の僕にデジタル証券発行のスキーム組成を全部任せてくれたように、「こいつだったらやってくれる」という信頼と、仮にうまくいかなかったら任せた側がリカバリーする責任が相まってこそ、チームって成長するんだと、MDMの仕事を通じて学びました。今後は「任せる側」として、きちんと仕事を任せられる人間になりたいと思っています。
MDM内最年少だからこそ、率先して「素直でいる」
——他にも仕事をする上で大切にしていることはありますか。
「素直に仕事をする」ことは僕のなかでの大きなテーマです。正しいと思ったことはすぐに行動に移し、間違ったり失敗したりしたときは、いち早く謝る。そういう「素直さ」はとても大事にしています。
これは、LayerXでインターンをしていたときに学んだことです。今後はMDMのカルチャーを作っていく過程で、自分が率先して「素直に仕事ができる環境」を作っていきたいですね。MDMはスタートアップや金融業界など、多様なカルチャーやバックグラウンドを持ったメンバーが集まっているので、それぞれの良さや強みを生かしながら、オープンな空気を生み出したいと思っています。
ジャングルみたいに雑多だけど、弱肉強食ではなく、みんなが同じ方向を向いているのがMDMの良さ。肉食動物も草食動物も共存している面白い環境だと思います(笑)
——今後、成し遂げたいことはなんでしょうか?
MDMやALTERNAを業界一番のサービスに成長させ、誰もが知っている状態にしていきたい思いがあります。MDMが掲げている理念「『眠れる銭』を、 Activateせよ。」を実現するために、当たり前に投資をする世の中を作り、その手段のひとつとしてALTERNAを選んでもらえる未来を作っていきたいですね。
僕自身、具体的に「これを成し遂げたい」という明確なビジョンはまだありませんが、会社の成長とともに、人間としても大きくなりたいという思いがあります。何かトラブルが起きても動じず、適切に人に頼り、任せることのできる「器の大きな人」になりたいんです。
個人的に、「変わったね」って言われるのがあまり好きではなくて。変わるべき部分は柔軟に変わりつつも、「素直さ」のような芯の部分はいつまでも変わらないでいたい。10年後も「変わらず素直だね」と言われるような「素直で、デカイ器の人間」になれるよう、今後もMDMと一緒に成長していきたいです。
新しい金融の常識を作る仲間を募集しています!
MDM(三井物産デジタル・アセットマネジメント)では、これまでの常識をアップデートし、まったく新しい金融のスキームを生み出すことを目指しています。金融業界での経験を活かしながら新しい挑戦をしてみたい方、金融事業を通してより良い社会を作っていきいたい方など、ぜひご応募お待ちしています!