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『アンコンシャスバイアスワークショップ』を実施しました|#LayerX_history

アンコンシャスバイアスワークショップとは
「無意識バイアス」とは、無意識下に培われた「思い込み」や「偏見」を指します。このワークショップは ①理解 ②意識 ③スキル(習慣付け) の3つをゴールとし「無意識バイアスは無くすことがほぼ不可能」という前提を理解した上で、D&I推進のためにそれぞれがどうアクションできるか確認する会となりました。

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この記事では、オンラインで実施したトレーニング当日の様子を、参加者の感想とともにハイライトでお届けします。

講師:Cheng Tsz Kiu (Liz) さん
株式会社メルカリ HRビジネスパートナー
2014年香港中文大学を卒業後来日。2017年12月にメルカリに入社し、メルカリのグローバル採用とD&Iプロジェクトを立ち上げた後、2019年4月からD&IとLeadership Developmentのサイドプロジェクトを持ちながらHRBPに従事。

当日の資料はこちら

## 無意識バイアスとは?

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Liz:アンコンシャス(無意識)バイアスとは、可視的・不可視的な基づき、フィルターをかけた状態で
ものごとを無意識に判断してしまうこと
を言います。私たちは、1日に何万回も無意識で判断をしています。そして無意識の中に活用されているのがラベリング(特徴に基づいてカテゴライズすること)です。

Liz:無意識バイアスは、例えば年齢や体格などの「目に見える情報」と、社会的背景、性的指向などの「目に見えない情報」に基づいて、相手にフィルターをかけた状態で物事を無意識に判断してしまうことを言います。

## よくある無意識バイアス

このセクションでは、全員でシナリオを読み、それぞれが持つ違和感について話し合いました。特にリアクションが多かった3つを紹介します。

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Liz:過剰な一般化は、極めて限られたサンプルをもとに、全ての同じ属性の人に対して一般化をすることを指しています。 例えば、一人か二人くらいの夜型のエンジニアと知り合ったら、「エンジニアは朝に弱いよね」という結論に結びつけたりすることです。

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Liz:確証バイアスは、自分の価値観や考え方に都合のいいような情報を集めて注目して、反証となる証拠や情報を無視したり、探す努力を怠ったりすることを指しています。確証バイアスをするときに、「やっぱり」という言葉で表すことがよくあります。

etaro(MDM事業部):「やっぱり」をキーワードにするの、いいですね!

Taisho(MDM事業部):私はジョイントベンチャーにいますが、部署や出身組織の背景だけでもかなり多様なので、気をつけなければと思いました。

Liz:特に部門間だと確証バイアスが起こりがちですね。いろんな職場で見かけます。

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Liz:親和性バイアスは、自分と似た人々へのほうがより親しみを感じやすい、または好感を持ちやすいという無意識の傾向のことです。

Taisho:(面接時に)親和性バイアスとカルチャーマッチを見極めるのは難しそうですね。

salva(MDM事業部 ):採用はもちろん、チーム内での評価の際も気をつけなければいけませんね。

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## 「無意識バイアス」のセルフチェック

Liz:自分の無意識バイアスに気づく第1のステップは「事実と推測を分けること」です。客観的な事実で説明しているのか、自分の推測で解釈しているのか、ぜひ 自分に聞いてみてください。

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Liz:第2のステップは、”What if...”を使えるようになることです。普段の会話の中で、みなさんが「これから言おうとしていること」に関して、話す前に「もし」から始まる質問を自分に投げかけてみてください。

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Liz:第3のステップは、「視点を使い分けられるようになること」です。切り取らないこと、相手中心の視点を持つことを意識してみましょう。

Tomoaki(DX事業部 ):普段慣れ親しんでいるメンバー間でも偏見があったりすることもあるんだなと認識しました。

## Q&A

Uemocchan(HRチーム):自分が「バイアスをかけられているかも」とモヤモヤした時はどんなアクションするのがいいのでしょうか。

Liz:いきなり、しかも直接相手に伝えるのは難しいと思うので、例えば、誰かを通じて伝えていくのが効果的かと思います。日常的にできることは、無意識バイアスについて定期的に話す機会などを設ける、などですね。

salva:バイアスが働いていないか、日々チームで振り返るにはどんな感じでやればいいのでしょうか。

Liz:すぐできるアクションとして、slackでスタンプを作ってみてはいかがでしょうか。

(後日談:早速スタンプができました!LayerXの行動指針”Trustful Team”と親和性が高く、メンバーもよく使っています。)

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## 参加メンバーのコメント

ken5(CTO室):
個人的に勉強になったのはもちろんですが、大事なのは特定の範囲のメンバーで同じ共通価値をグループ研修という形で持てたのが良かったです。快/不快は個人の感性なのが本件難しいポイントかな、と思いますが、参加者はそれを踏まえた上で今後議論したりカバーしあったりできるようになる気がしました。

Tomoaki(DX事業部):
無意識バイアスを完全に排除することは不可能ですが、無意識バイアスを体系的に整理し、日頃から意識することで、バイアスのある言動はある程度未然に防ぐことができる感じました。例えば、「エンジニアは朝に弱い」というように極度に限られたサンプルをもとに、全ての同じ属性の人に対して「一般化」をすることは無意識バイアスの1つですが、このような「過度な一般化」をしないように日頃から気をつけることがバイアスある言動の抑止につながると思いました。

salva(MDM事業部):
無意識バイアスが体系的に分類されていることが学べましたし、実践的にどうしていけばいいかまで質疑や議論ができて非常にためになりました。バイアスを完全になくすことはできない前提で、バイアスを避けようとする不断の努力を勧めることが体節だと痛感しました。あたりまえが誰にとっての当たり前なのかを常に考える必要があるなと思いました。

## 最後に

以上、イベントの様子についてお届けしました。
今後も#LayerX_historyとして、LayerXの様子を皆さんにお届けしていきます。
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