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代表取締役CTO松本就任企画(下)『LayerXが目指す未来』|Clubhouse書き起こし #LX役員雑談

どうも、すべての経済活動をデジタル化したい、LayerX石黒です。

LayerXでは Clubhouse で定期的に発信を行っています。毎回数十名〜数百名のみなさまにお聴きいただいています。今回は、3/1に実施した、LayerX役員雑談特別編(毎週実施している #LX役員雑談 の特別版)について、文字の形にしてお届けします。どんな内容をお話したのかを少しでも多くの方に知っていただくきっかけになれば幸いです。本企画は約90分に渡る内容ということもあり、上/中/下の3回に分けてお伝えしていきます。
今回は上中下の「下:『LayerXが目指す未来』」です。

上編・中編はこちら


LayerXが目指す未来

手嶋:LayerXは今、今日リリースあった通り、3つの事業があるじゃないですか。LayerX INVOICE、MDM、LayerX Labs。どういう方向に行くんですか? いつもは1時間なんでINVOICEの宣伝して終わりですよ(笑)ただ今日は特別編なんで、今日くらい壮大な話もしておきたいなと。

福島デジタル化の課題っていうのがあって、かなり共通してる課題もあるんですけど、それをとにかく解くっていうのが目指すところですね。企業向けはホリゾンタルに、C向けにはデジタルネイティブな金融機関を作る。そこで生まれてくるものはまたホリゾンタルにと。
バーティカルに展開する中でえられたノウハウっていうのは金融とか行政とかは規制が結構あるんで、そういうのが行政向けのDXに使われていくとか。形にはこだわっていなくて、世の中にあるSaaS企業とかデジタルネイティブな金融機関とか、なんでもいいです、いろんな側面がある。

手嶋:LayerXってこうなんですかって聞かれたら、いろんな側面がありすぎて。「そうとも言える」、「はいはいそうとも言える」、と答えちゃいますね。

福島:たとえばDX事業部だったら、とにかく複数のSaaSが。なんていうんですかね、しかもホリゾンタルな部分を複数持ってる。MDMでいうとデジタルに強い金融機関、平安保険とか、ブラックロックのように金融機関でありながらデジタルソリューションに強い会社みたいな。

手嶋:正直ブラックロックとか平安保険とかについては、日本有数に詳しい会社にはなってる(笑)松本さんは代表取締役CTOとして、福島さんの意思を受けつつやる部分と、自分で意思を示してプレッシャーを示していく両方出てくると思うんですけど、立場的に。「自分勝手でこうしていきたい」みたいなところでいくと、松本さんはどういう感じにしていきたいですか、この会社?

松本:すごいしばらくずっとnoteでね、「ソフトウェアと経営」っていうのを書き続けてるんですよ。もし興味ある方いたら月額1,000円で購読いただけます。

手嶋:ちなみにLayerXに入るとそれがただで読めるって本当ですか?

石黒:ですね。そういう福利厚生がございまして(笑)

松本:僕がやりたいのは「とにかくすべてをソフトウェアで表現する」みたいなモチベーションがあるんですよ。最初に話したと思うんですけど、会社のガバナンスをソフトウェアで表現するとしたら?と。金融事業として経営しているMDM(=
三井物産デジタル・アセットマネジメント株式会社)のなかで、アセットマネジメントという業務を、どうソフトウェア化しようかみたいな。SaaSとしての事業だったり、そもそも既存事業を単にデジタル化するだけでより効率化して新しい競争力を持つ事業になるかもしれないし。これは本当に領域が面白い、と思ってるんですよ。それができそうなチャンスがあれば、なんでも突っ込んでいきたいなっていうのが、1つ常にやり続けたい。1つ産業が生まれ変わったら、多分それ横展していろんな会社が真似してくれるんですよ。そこまでいったら。そんな感じで横に広がっていってこの国全体が変わっていくかなと思っていて。そういう洗練されたモデルを作るっていうのがやりたいですね。
企業に限らず行政も含めてやっていきたいなと。

手嶋:今日の松本さんのnoteだと、それがやれるタイミングがかなり早まったんじゃないかなということがまずね。

松本:元々2015年に経産省レポートがいろんなところで引用されていて。将来来ると思っていた領域が、その周辺だと思っていたんですけど、それがなんか4,5年早くなったっていう感じですね。

手嶋:全然話変わるんですけど、ひとことも話していない方がいることに気がつきまして。ちょっと黄色い(アイコンの)方。ここにいるひろゆきさんを紹介しますと、ひろゆきさんは当社のCFOですね。松本さんとは多分あれですよね、(過去の在籍企業などでは)これまで接点ないですよね。多分1番フレッシュな印象を持ってると思うんですね。僕らで言うと(Gunosy時代などを通じて)昔から知ってますみたいなのが一部いるので。松本さんと話した印象とか、ここちょっと一緒に働いてみてっていう感じでどうLayerX変わりそうだとかありますか?

渡瀬:松本さんについては、仕事を一緒にはしてないんですが、皆さんの評判を聞いてですね、僕はあまり言語化するのが得意じゃないんですけれども、イメージで言うとですよ、平安時代の空也上人(くうやしょうにん)ってわかりますか?

手嶋:わかんないです(笑)

渡瀬:(笑)話を聞いていると、ありがたすぎですね、

手嶋:渡瀬さんはオフィスの責任者ですけど、次の移転先についてはどのように考えているんですか?

渡瀬:そうですね、近場で考えてますけど、とにかく安さですね(笑)。当然働きやすい環境というのはありますが。あと、どんどん組織が大きくなっていくという可能性もありますので、出やすさも大事だと思います。

手嶋:そうですよね、拡大のスピードが読めないから、流動性はかなり意識してますよね、福島さんどうですか?

福島:渡瀬さんが、おっしゃった通りなんですけど、オフィス移転には半年くらいかかるんで、正直半年後の人数は読めないので、うまくいった時に動きやすく、ミスった時に撤退しやすい、みたいな無茶を言ってるんですけど、それをお願いしてますね。

渡瀬:要求が多いんですよ(笑)

手嶋:矛盾する2つのことをお願いしてますね、それは。

LayerX INVOICEについて

手嶋:LayerX INVOICEの宣伝にっちゃうかもしれないですけど、どういう人がどう便利なのかもうちょっと具体的に説明もらっていいですか?

牧迫:そうですね。経理向けのプロダクトのLayerX INVOICEっていうサービスにはなるんですけれども。今ちょうど月初で、取引先さんから、請求書が届いているタイミングかと思います。一般的な企業の経理の方であれば、現場から上がってきた請求書をですね、目で見ながら手打ちでエクセルとか会計システムに入力されてるケースがほとんどなんですけれども。そこでLayerX INVOICEを使うと、たとえばCSVをアップロードするだけですべてのデータが自動で入ってくる、ポチッとボタン押すだけで会計システムにデータが連携される、とかあるいは銀行の振り込みデータがポチッと押すだけで処理が進むので、本当に月末月初、忙しい経理の方を助けるためのプロダクトという。そんな感じですね。

手嶋:今お客さんは経理部長みたいな方と話すことが多いんですか?

牧迫:両方ですね。経理部長の方で、社内で全社的に業務の効率化みたいな文脈でいろんなソリューション試されてるっていう方から、実際に処理されてる方で、ベンチャー企業で経理が1人しかいないんだけど請求書が月50枚とか60枚とかきちゃって、それだけで月末月初残業してますみたいな方からもいただいたりして、さまざまです。

手嶋:そういうベンチャー企業で1人で5,60枚って人が入れるくらいからでも費用対効果になるイメージですか?

牧迫:そうですね。本当に数日かかるような作業が1日以内に、それこそアップロードして数秒で終わるので。多分手で入れてる時間が数十分の1くらいになる。

手嶋:今後は、言える範囲でどんな感じで進化していくんですか?

牧迫:今だとシンプルに経理の方の手入力をどれだけ下げていくかみたいなところがあるんですけど、一方で経理の方目線でいくともう少し困ってるところがあって、「請求書回収したい」とかってところが困ってると。ちょうど今日リリース出させていただいたんですけれども、そういう請求書が来た場合オフィスに出社しなきゃいけないみたいなケースがあるんですけれども、そういうのも弊社とatenaというサービスと連携しましたんで、紙の請求書の処理がリモートで完了するみたいなところはできるようになってます。

手嶋:ということは、リモートワークで管理部門の方だけさみしくオフィスに行ってるみたいなの聞くじゃないですか。それが減るってことですか?

牧迫:そうですね。ある調査だと7割か8割くらいの方が出社されてるみたいな統計があったんですけど。そういうのを特に不要で、ご自宅からクラウドに上がった請求書を確認いただくということできるようになるので、そういったものはなくなりますね。

手嶋:すごい未来的な話でいくと、どうですか?LayerX INVOICEを核となる事業ですよね、LayerXの。

榎本:そうですね、請求書をOCRにして入力する、で上手いこと処理するみたいなとこをやってるんですけど。その読み取るところが本当は「どうなの?」って思ってて。本来ただのデータなんですよね。いつまでに(この金を)払ってくださいみたいな。紙に乗っかる必要はなくて、それが電子化して見れるようになったとしてもそれってDXレベル1くらいだと思うんで。本来はもう、JSONなりなんなりでデータ形式でやりとりされて、受け手もそのデータがきたら自動で支払われるとか、そういう未来がくるべきだと思うんですよ。
そうなったときに、LayerX INVOICEがどういう存在かで言うと、おそらくいろんな請求書発行プラットフォームだとか受領プラットフォームと繋がってそういった未来を実現したいですね。そのためにも「請求書処理といったらLayerX INVOICE」であるみたいなポジションを確立するために。まずはやっているという状態です。

手嶋:もうでも来そうですね、そういう未来。

榎本絶対来ます

手嶋:スピーディにやっていきたいですね。

榎本:お金の流れとかも可視化されていくので、周辺ビジネスとかも立ち上がってくると思います。

三井物産デジタル・アセットマネジメントについて

手嶋:丸野さん。三井物産デジタル・アセットマネジメントってLayerXと三井物産を中心とした運用会社で、三井物産デジタル・アセットマネジメントっていう会社で、LayerXの持分法適用会社なんですけど、そこではどういうことをやってるのか教えてもらっていいですか?

丸野:デジタルトランスフォーメーションを外部の方と協力してやっていうっていうパターンと、逆にそこの支援側に回る。それこそスタートアップであったりとか、SIerさんであったり。コンサルさんであったり。大企業を支援するっていうポジション、と。自分たちの中にデジタルな人材を抱えて自分たちで変えていくっていうポジションの取り方があるんですけど。

手嶋:楽しそうですね。その時点で。

丸野:そうですね。アセットマネジメント会社としてのさまざまなものに投資するんですが、我々の場合はオルタナティブ資産、伝統的な株とか債券とかではなく、インフラとか不動産とかですね。他の人と同じやり方ではなくて、それをめちゃくちゃこう、効率化してやっていこうと思ってますね。

手嶋:さっきの中村龍矢さんの説明に比べるとすごく単純に聞こえますね。

丸野:(笑)アセットマネジメント業務の効率化の何が嬉しいかって言うと、そこが効率的に運用されるということで、投資家さんのリターンが変わってきますね。我々のフィーが劇的に安価になるので。

手嶋:じゃあ、アセットマネジメント会社としての業務フローが効率化されるという側面と、それゆえ新しい投資証券が生まれるという両面があるということですね?

丸野:おっしゃる通りです。

手嶋:今ここにいるLayerXフリークの人は、「いつその投資商品をコンシューマーとして買えるんですか」っていう質問がでるとおもいますが。

丸野:アセマネ会社として運用していくのに、金商法上のライセンスが必要になりまして、それを今登録申請中のフェーズですと。

手嶋:まだ事業としては開始できないんですね?

丸野:そうですね。うまくいけば今年のなるべく早いタイミングで、まずは業務を開始できるようになったらと思ってまして。個人さんがそういった商品を買えるようになるのはもう少し先になります。今年の後半から来年の前半にかけてですかね。このあたりがターゲットになってきます。
本当にプロ中のプロの人しか投資できなかったようなものなども投資できる。幅をどんどん増やしていきたいと思ってまして。そういったところでも期待していただけるとありがたいなと思ってます。

手嶋:ジョイントベンチャーなわけじゃないですか。三井物産の連結子会社で、だからある種、丸野さんも三井物産のグループ会社の取締役でもあるわけだよね。

丸野:そうですね。

手嶋:それってすごいことだと思うけど。ここにいる人なったことないもん。三井物産のグループ会社の取締役をやりながら、LayerXの執行役員もしてて、ちょっと複雑な組織。他にもう2社マイノリティの投資家さんも入ってて。出向者も出してくれてるんだけど、組織はどうなんですか?LayerXとはまた違うカルチャーになってきてると思うんだけど、今どういう感じですか。事業を開始して組織は。

丸野:そうですね。半分くらいがLayerXからきてるメンバーで、結構カルチャー的にはLayerXの良い部分を受け継いでるかなとは思ってて。LayerXの1つの特徴として、本当にスピード感重視して、いわゆる大企業的な慎重に物事を進めていくっていうのではなくて、とにかくまずやってみて、そのなかで改善しながら進めていくみたいな、そういった動き方もできるような会社になってまして。
金融機関なんで、締めるところは当然締めなきゃいけないんですけど。面白いですね。

手嶋:客観的に見たり聞いたりしてても、LayerXの役員の状況を見てみると、三井物産からの適正なガバナンスをちゃんとやっていただきつつも、各社からベンチャースピリットある方が出向してくださってる感じだよね。

丸野:結構エース級の方にも来ていただいてまして。

手嶋:どんな感じか、たとえば人物像を説明してもらっていいですか?

丸野:たとえば、SMBC日興証券さんからきていただいている方はですね、いわゆるコンプライアンスオフィサーと呼ばれる、金融機関の頼みになるようなそういう専門職で。その職種の方がどういう人かによってかなり会社の方向性も変わるくらい本当に重要なポジションなんですけど。コンプライアンスオフィサーなんでいわゆるディフェンスサイドの人なんですけど、ディフェンス、ディフェンスしすぎてもだめ、とはいえガバガバすぎるとコンプライアンスの機能を果たせないみたいなところで本当に深く法律とか実務を理解した上でバランスが非常に重要なんですけど、本当にそれをやれる方にきていただけて、それはもうめちゃくちゃありがたいなと思ってますね。

手嶋:すごいよね。私もいろんなケース見てるけどさ、マイノリティ投資でそこまでの人送り込んでくれるっていうのは相当ありがたいよね。

丸野:すごいですね。

手嶋:社長の上野さんはどうですか??

丸野:そうですね。社長の上野さんさんが三井物産さんからいらっしゃった方で、結構変わってて、三井物産のキャリアの中でも。すでに上場REITを2つ立ち上げられていて、シリコンバレーにも滞在していた経験があるんですよね。

手嶋:三井物産のなかでも相当珍しいキャリアですね。LayerXでも上野さんみたいな人とご一緒できてありがたいですね。本当に。

丸野:そうですね。

さいごに

手嶋:宴もたけなわですけど、今日はわいまつさんの就任記念特別編ということで、ふっきさんとわいまつさん最後にちょっと「今後こうしていくぞ」っていうのと「LayerXに今後こういう人きてくれ」っていうアピールで終わりましょうか。

福島:結構いろんな職種を募集してるんで。半年くらい前のLayerXはちょっと近寄り難いというイメージがもしかしたらあったかもしれないんですけど、今は結構、事業の形とか具体的なことをやってるので、結構幅広い職種、特にエンジニアですね。エンジニアもまあ結構いわゆるウェブエンジニアでキャリアを積んできた人が活躍できる環境なのでそういう人たちにもぜひ来て欲しいです。今まで当社に興味持ってくれてたけど、なんかちょっと職種がマッチしなそうだなと思ってた人はその考えをちょっとリセットしてもらって、気軽に話を聞きにきて欲しいなと言う感じです。

松本:みんないろんなお話をしてきたんで、最後なかったところで。僕がここにきた理由でもあるんですけど、「志ある人と一緒に働ける。」これが今SaaSの事業としてLayerX INVOICEがいろんな会社に求められている背景だったりとか、電子投票だったりとか、1つ1つがコロナで変わろうとしている、困っているみなさんが必要としているからっていうタイミングってあるんですね。それってみんなもこの国が多分今後沈むかどうかの瀬戸際にあって、それをどう変えていくみたいな、そんなことを考えてきてるんですよね。そういう志ある人と一緒に働けたらなと思います。
会社は人なんで、福島さんとかmosaとかみんながいる中で、一緒に働きたいっていう人にきてほしいなと思います。

手嶋:LayerXは足元の事業に関してはかなり実践的な議論をしつつ、同時に青臭い話してるから、それがすごく良いところだよね。それが志のある状態っていうことだと思います。はい、特別編として1時間以上やってきましたが、今日はこれで終わりたいと思います。
じゃ最後は、LayerX行動指針「Be Animal!!」で締めましょう。

全員「Be〜 Animal !!!!」

※本稿はClubhouseのroom内トークを参加者全員が同意して文字起こししています

※Special Thanks※
本書き起こしについては、スタタイさんの多大な協力をいただき実現しています。この場を借りて感謝をお伝えさせていただきます
https://startuptimez.com/

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