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「未来の“当たり前”を作る」セキュリティ・SREのスペシャリスト星北斗が今、LayerXを選ぶ理由

2024年1月1日。LayerXにまた、新たな仲間が加わりました。クックパッド株式会社でセキュリティエンジニア、SRE (Site Reliability Engineer) として経験を積み、技術本部長を経て2020年にグローバル本社(イギリス)に出向。コーポレートエンジニアリングを中心に海外でのマネジメントを経験したのち、CTO/CISOを務めた星北斗(ほし・ほくと)。

人生で初めての転職先がなぜLayerXだったのか。肩書きでキャリアが作られるわけではないと話す彼のこれまでの歩みと、LayerXで成し遂げたいことを聞きました。


アルバイトから社員へ。クックパッドで培ったエンジニアとしてのキャリア

——これまでのキャリアからお伺いしたいのですが、アルバイトを経てそのままクックパッドに入社されたのですよね。

大学3年生のときにアルバイトとして入ったのが最初です。あるとき研究室の先輩から「これまでの経験の貯金を使って研究をやっているだけでは成長していかない」とフィードバックされ、大学の外の世界でも経験を積むことで成長角度を上げたいと思ったことがきっかけでした。

せっかくやるなら、自分が使っているサービスが良いと思い選んだのがクックパッドです。まだ社員数が100名くらいのタイミングで、エンジニアチームも20名くらいでした。

見たことも触ったこともない規模のWebサービスのインフラ環境で、脆弱性の管理から始まり、社内のセキュリティルールの設計など、普通なら学生には任せてもらえないようなことにも積極的にチャレンジさせてもらいました。そういう経験を積むなかで、自分の実現したいことにたどり着くためには、セキュリティのことだけではなく、サーバーやネットワーク、その上で動くソフトウェアや人の仕事のことを広く深く理解して、自ら動かせるようにならないといけないと痛感して、幅広く勉強した学生時代でした。

——その後もセキュリティエンジニアとしてキャリアを積まれています。

インフラとセキュリティの領域の両方をやっていきたいという思いが強くあったので、アルバイトから社員になった後は、セキュリティを責任範囲としながらAWS担当として仕事をしていました。AWSの東京リージョンができた直後に、会社のデータセンターをAWSに移すプロジェクトから始まり、AWSのサービスが拡がっていくことに合わせて自分の守備範囲もどんどん広げていきました。

セキュリティに関することは技術以外のことも含めてすべてやっていたと思います。サービスに脆弱性がないか調べて、実際に起こった脆弱性をチームと協力して、時には自分で問題を修正したことも。入社して1年半ほどで、セキュリティチームのリードをすることになり、4年目にSREや情報システム、DWHのチームをまとめた部署のマネージャーとなって、2019年に技術本部長になりました。いろいろなことをやってきましたが、今でも自分の根幹を支えてくれている原点はセキュリティとSREだと思っています。

プロフィール写真撮影時のオフショット

世の中にインパクトある仕事をするために、ともに闘う仲間を支える

——その後、イギリスのグローバル本社に出向されますが、海外で仕事をする大変さはありませんでしたか?

言語の壁、時差以外は、思っていたよりも大変さは感じませんでした。いろんな国から、いろんなバックグラウンドを持った人たちが集まっているので、「みんな価値観が違う」という共通の前提で物事が進んでいたように思います。それぞれに人生があり、キャリアに対する価値観があるのは、日本だろうと海外だろうと同じで、それに対してどれだけのことをしながら、ビジネス目標に貢献するのかを考える。マネジメントに必要なことは変わらないのかなと思いました。

元々、経営がわかる人材になりたいという思いがあったので、グローバル本社で社長のすぐそばで仕事ができたことはとても大きな経験でした。本来は自分で手を動かしたり、自分の足で物事を理解するための材料を探しにいったりすることが好きなんです。Uber Eatsが日本に上陸したときには、配達の裏側が知りたくて実際に配達員をやったこともありました。そうやって、自らの体と時間を使って知識を得て、物事を前に進めていくことにすごく楽しさを感じます。

ただ一方で、自分ひとりでできることって限りがありますよね。自分が関わったことで起きることのサイズを大きくし、インパクトある仕事をするため、仲間の助けが必要です。仲間とともに大きなことを成し遂げるためのサポートも、自分が手を動かすことと同じくらい好きで、2018年からはコーポレートエンジニアリング部でバックオフィスを含めた情報システムをつくっていく役割も担っていました。そうしたものを広く突き詰めていって、最終的には経営に行き着きました。

LayerXのサービスが社会のインフラとして機能する基盤を作りたい

——どうして今、LayerXだったのでしょうか?

実は(LayerX CTOの)松本くん、(バクラク事業部エンジニアリングマネージャーの)新多さんとは学生時代に同じ会社で働いていた時期があったんです。就職してからも毎年集まって近況報告をしたり、お互いの会社に誘い合ったりしていて、「みんなが合流したらどんなことができるだろうね」といったことを話していました。松本くんとは、2014年から毎年一緒のチームで「ISUCON」というエンジニアリングのコンテストにも出場しています。

2014年のISUCON出場前の星(写真左)と松本(写真右)

LayerXがブロックチェーン事業からピボットし、「バクラク」の元となるプロダクトを作るときには、コーポレートエンジニアリングの責任者としてヒアリングを受けたこともあります。ERPを中心とした情報システムをつくりあげ、会社を加速する責任を持つ身として、「もっと良くできるはず」という課題感を持っていたのですが、当時提案されたプロダクトにおいても、そうした現実的な課題感を着実に解決しつつ、未来のより大きな課題を解決しようとしていて、面白いなと感じた記憶があります。

その後「バクラク」シリーズが飛躍的に伸びて、会社の成長速度も加速していくのを横で見ながら、「すごいな、悔しいな」と思いつつ、さまざまな面で「自分だったらこういうことができるかもしれないな」といったことを考えることもありました。そう考えると、ずっとLayerXのことは意識していたのだと思います。

これまでのキャリアで転職を考えたことは2回しかなく、その2回目が今回のLayerXでした。自分のキャリアを振り返り、新しい挑戦をしたいなと思ったときに、一番初めに思い浮かんだのがLayerXだったんです。短い間でも海外で暮らしたことで、今自分がいる日本をもっと良い場所にしたいなと思うことが増えたことも影響していると思います。事業ドメインも面白い領域だと感じましたし、長い間BtoCの領域で仕事をしていたなかで、少し触れる機会のあったBtoBの世界に対する興味もあったことも大きかったですね。

——LayerXの雰囲気はいかがですか。

初めての転職なので多少不安はありましたが、思った以上にみんながフレンドリーに受け入れてくれていて、すごく安心しています。オフラインの場でも、Slack上でもいろんな人が声をかけてくれて、「仲間」として迎え入れてくれているのをかなり早い段階で感じられたことは嬉しかったです

加えて、LayerXは「もう少し雑でもいいんじゃない!?」と思うくらいに、丁寧な人が多いなと思います。何か質問したときに、ちゃんと物事の背景から説明してくれるなど、フォローし合う文化が根付いているなと感じました。

僕は仕事をする上で、何よりも信頼関係を大切にしています。それは組織との信頼でもあるし、メンバー同士の信頼でもありますが、それがなければどんなにすごい肩書きや経歴を持っていても意味がないと思うんです。LayerXでも自分がやれること・やるべきことに実直に取り組んでいきながら信頼を重ねて、大きな仕事をしたいですね。

——これからLayerXでどういうことに取り組んでいきたいですか。

同じインターネットを使ったサービスであっても、事業によって、そのインフラやセキュリティに求められるものは大きく異なります。LayerXが取り組む「あらゆる経済活動」は、「電気、水道、ガス」のようなまさに社会のインフラです。それが当たり前のようにいつでも安心して、さらに驚くほど便利に使えるものであり続けられるような基盤をつくりあげたいと思っています。そういう未来を見据えると、今のLayerXには伸び代しかない状態です。もっと安全に、もっと便利に使える状態を作りたいというのが、目下の思いですね。

加えて、これまで取り組んできたコーポレートエンジニアリング、組織マネジメントに関する経験や思いもプロダクトや組織に取り込み、経済活動に隠れるより大きな課題を解決していきたいです。
学生のころから「未来の“当たり前”を作りたい」という思いを持っていました。その軸はずっと変わっていません。自分のできること、やってきたことをフルに使って、事業を大いに加速させ、LayerXがこれから取り組むことが数年後には社会の当たり前になっているような世界を作りたい。せっかく人生をかけるなら、それくらいのことを目指したいじゃないですか。お互いに信頼できる仲間たちと一緒に、とことん楽しもうと思っています。

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